【Python】f"~"はどういう意味?使い方と活用シーンをわかりやすく解説!

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Pythonで文字列を扱っているとき、f"Hello, {name}!" のような書き方を見かけることがあります。

これは「f文字列」または「フォーマット文字列」と呼ばれるもので、Python 3.6以降で使えるとても便利な書き方です。

この記事では、f"〜" の意味や使い方を、実際の例を交えて初心者にもわかりやすく解説します。

f"〜"とは?

f"〜" は、文字列の中に「変数や式の結果を埋め込むための書き方です。

f は「formatted(整形済み)」の意味で、f文字列(f-string)とも呼ばれます。

文字列の中に {} を書いて、その中に変数名や計算式を書くと、その部分が自動的に置き換えられます。

具体例①:変数を文字列に埋め込む

たとえば、ある人の名前を含んだ挨拶文を作るとき、f文字列を使えばとても簡単です。

このコードでは {name} の部分に "Alice" が入り、出力は次のようになります。

文字列を + で連結するよりも、はるかに見やすく書けます。

例2:数値や計算式を埋め込む

計算結果もそのまま {} の中に書けます。別に計算してから代入する必要はありません。

出力:

このように、計算式をそのまま書いても自動的に評価して結果が表示されます。

例3:関数の結果や辞書の値も使える

f文字列では、関数の戻り値や辞書の値も直接埋め込めます。

出力:

辞書を使う例:

出力:

例4:ファイルパスやURLの組み立てに使う

f文字列はパスやURLなど、動的に文字列をつなぎたい場面でも便利です。

出力:

従来の文字列連結で書くと煩雑になりがちなパス処理も、f文字列なら読みやすくスッキリ書けます。

例5:数値のフォーマット表示

f文字列では、数値の桁数や小数点以下の表示も自由にコントロールできます。

出力:

.2f は「小数点以下2桁で表示する」という意味です。

f文字列と他のフォーマット方法の比較

Pythonには他にも .format()% 演算子を使った文字列フォーマット方法がありますが、f文字列は以下の点で優れています。

  • コードが短く、読みやすい
  • 変数や式をそのまま {} に書ける
  • ネストした式や複雑な値も自然に扱える

たとえば、次の3つはすべて同じ意味になります:

これから使うなら f文字列が一番おすすめです。

まとめ

  • f"〜" は文字列の中に変数や式を埋め込めるフォーマット機能
  • {} の中に変数・計算式・関数などをそのまま書ける
  • ファイルパス・URLの組み立てや数値フォーマットにも便利
  • + での連結よりスッキリ書けて、読みやすく保守もしやすい
  • Python3.6以降では文字列フォーマットの標準的な方法

日常的な出力処理からログ記録、データ表示まで、あらゆる場面で活用できる便利な構文です。

Pythonを使うなら、ぜひ f 文字列をマスターしておきましょう。

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