【Python】listとdict(辞書)の違いとは?初心者にもわかりやすく徹底解説!

Pythonを学び始めた人が最初につまずきやすいポイントの一つが、「リスト(list)」と「辞書(dict)」の違いです。

どちらも複数のデータをまとめて扱える便利なデータ型ですが、使いどころや構造がまったく異なります。

この記事では、listとdictの基本的な特徴と違いを、初心者にもわかりやすく具体例を交えて丁寧に解説します。

list(リスト)とは?

リストは、複数のデータを順番に並べて保持するデータ型です。

角かっこ([] を使って作成し、要素には「インデックス番号(位置)」を使ってアクセスします。

リストの例

この例では、fruits というリストに3つのフルーツ名が順番に格納されています。

インデックス番号は0から始まり、要素をその順番で取り出すことができます。

リストは 順番重視のデータ管理 に向いています。

dict(辞書)とは?

辞書(dictionary)は、「キー」と「値」のペアでデータを管理するデータ型です。

波かっこ({} を使って作成し、要素にはインデックスではなく「キー(名前)」を使ってアクセスします。

辞書の例

このように、"name""city" といったキー名を指定して値を取り出します。

辞書は 項目名でデータを扱いたい場合や、検索性を重視する場面 に非常に便利です。

listとdict(辞書)の主な違いまとめ

比較項目 list(リスト) dict(辞書)
構造 要素の「並び順」 「キー」と「値」のペア
アクセス方法 インデックス番号でアクセス キーでアクセス
使い道 データを順番に扱いたいとき データに名前をつけて管理したいとき
順番 基本的に順番あり(保持される) Python3.7以降は順番も保持されるが本質はキー重視
柔軟性 値だけを持つ キーと値のセットで持つ

具体例①:リストの使いどころ

複数の名前を順番に処理したい場合など、データの順番が大事なときに使います。

出力結果:

順番どおりに処理されていくのが特徴です。

具体例②:辞書の使いどころ

ユーザー情報のように、名前をつけて情報を管理したいときに便利です。

このように、どの情報が何を表すのかが明確になるのが辞書の強みです。

CSVの読み込みと辞書の便利さ

たとえば、CSVファイルを読み込んで「ユーザー名やパスワード」を扱いたいとき、dictの方が直感的です。

このように、列名をキーとして使えるため、構造を意識せずに簡単に必要なデータを取り出せます。

どちらを使えばいいの?

迷ったときは以下の基準で選ぶと良いでしょう:

  • 順番で処理するなら list
  • 項目に名前を付けて扱いたいなら dict

実際のアプリやデータ処理の場面では、listとdictを組み合わせて使うケースも非常に多くなります。

まとめ

  • list は「順番に並べる箱」、dict は「名前つきの箱」
  • listはインデックスで、dictはキーでアクセス
  • dictはCSVのデータ操作などにとても便利

Pythonでは、listとdictの理解が非常に大事な基礎になるので、両者の違いと使いどころをしっかり押さえておきましょう。

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